スイスの穏やかな日常も好きだけれど、ときには刺激が恋しくなる。
そんな気分で、水曜日に少し早めの週末旅を計画しました。
行き先はロンドン。ヒースロー空港を経由し、街の中心へ。
今回は観光よりも「美味しいお酒と食事」をテーマに、
Zuma、Brown’s Hotel のバー、Kiku、そしてローカルバーまで、
ロンドンの多彩な“夜の顔”を味わう旅になりました。
水曜夜、ヒースロー経由でロンドンへ
水曜の夕方、チューリッヒ空港からヒースロー行きの便に乗りました。
フライトはわずか1時間半ほど。けれど、空の上で過ごすその短い時間が、日常から旅への切り替えになります。

ヒースロー空港に到着すると、スイスとは異なる湿った空気と街の匂いが迎えてくれました。
地下鉄を乗り継ぎ、Earls Courtのホテルにチェックインしたのは夕方の6時過ぎ。石造りの建物が並ぶ通りを歩くだけで、ロンドンらしい重厚な雰囲気が漂います。
静かで整ったスイスとは対照的に、ロンドンはどこか雑多で、古い建物が並ぶ街並みに味わいがある。経年を感じるブロックの壁やレンガ造りの建物が、街の歴史を静かに物語っているように感じました。
Brown’s Hotel Barで感じる、静寂と品格
ロンドン最古のホテルのひとつとして知られるBrown’s Hotel。ここには、16時開店のクラシカルな「The Donovan Bar」があります。
クラシックな内装の中に漂う静けさと落ち着き。カウンター越しに穏やかに声をかけてくれるバーテンダーとの会話も心地よい時間です。

ココナッツをベースにしたカクテルが飲みたいとリクエストしたところ、ラムを使用したカクテルを作ってくれました。確か、インドネシア産のラムを使用したと言っていたと思います。
ココナッツの香りがふわっと漂ってきて、その時の気分にぴったりのカクテルでした。
店内は決して派手ではなく、どこか控えめな優雅さを感じます。16時入店時は、お客さんもちらほらと言った感じでしたが、みるみるうちに人々が入店して、店内はあっというまに満席に。
とても人気があるバーなのだと肌で感じました。
日本では、こちらのサイトで買えるようです。参考までにリンクを貼っておきますね。
https://store.musashiya-net.co.jp/products/detail/14083
Zuma Londonで始まる、美食の夜
以前から気になっていたZuma Londonへ。
店に入ると、スタイリッシュな照明と音楽が織りなす活気ある空間が広がっていました。

バーカウンターでは、テーブル席を待つ人々がお酒を楽しんでいました。
寿司や前菜は繊細でありながらモダンなアレンジが施され、まるで一皿一皿がアートのようです。

スイスでは味わえない、都会的でエネルギーに満ちた空気に包まれ、「この街の夜をもう少し味わいたい」と思わせてくれる時間でした。
Kikuで味わう、上質な和食の時間
日本の味が恋しくなり、老舗和食レストランKikuへ。
店内に一歩入ると、出汁の香りがふんわりと広がり、どこかほっとする空気に包まれます。

丁寧に盛り付けられた刺身や天ぷら、味噌汁まで、どれも一品ずつに誠実さが感じられます。
ロンドンで、これほど上質な和食を味わえることに驚かされました。隣のテーブルでは、ワイン片手に食事を楽しむロンドナーの姿も。
日本食がこの街の食文化にすっかり溶け込んでいることを実感しました。
ローカルバーで出会う、ロンドンの素顔
The Scarsdale Tavern, Kensingtonとういローカルバーにも行ってきました。ロンドンといえば、パブも見逃せない場所。パブで食べたい食事といえばやはりフィッシュ&チップスですよね。
もちろん、フィッシュ&チップスも注文しました。

ビールも少しだけいただき、ほっこりしながらチップスを頬張る!至福の時間です。
そして、パートで働くおばちゃんとお話ししたり、会話も弾むランチとなりました。

旅を終えて

帰りの飛行機では、ほとんど寝てしまったので、気がついたらすでにチューリッヒ空港でした。夜の8時ごろヒースロー空港を飛び立ったので、上空から見るロンドンも雰囲気がありとても綺麗でした。
滞在は短くても、街の雰囲気や人の温かさ、
そしてお酒と食を通じて触れたロンドンの文化が、心に深く残りました。
スイスの日常に戻った今も、
グラスに映る夜の灯りを見ると、Mayfairの静かなバーを思い出します。
ほんの数日でも、非日常に身を置くことで、
日常のありがたさを再確認できる——そんな週末の旅でした。
ぜひ皆さんも、非日常を味わいに旅に出てみてくださいね。
