スイス・チューリッヒで暮らしていると、ふと無性に恋しくなる日本の味。その代表格がラーメンです。味噌や醤油、あっさり系もいいけれど、「今日はこってりした日本のラーメンが食べたい」と思う日は、決まってありませんか。
そんな中、日本でも高い知名度を誇る**横浜家系ラーメン「町田商店」**が、ついにチューリッヒにオープンしました。スイスで生活する日本人にとってはもちろん、日本食に興味のある現地の人にとっても注目の存在です。
この記事では、Swisskurashi.comらしくスイス暮らしの視点から、町田商店チューリッヒ店の雰囲気や味、価格帯まで、正直にレビューしていきます。
町田商店とは?日本での位置づけと人気の理由
町田商店は、日本全国に店舗を展開する横浜家系ラーメンの代表的チェーンです。家系ラーメンといえば、濃厚な豚骨醤油スープに太めのストレート麺、トッピングにはチャーシュー・ほうれん草・海苔という王道スタイル。

町田商店の特徴は、その「分かりやすい家系らしさ」と、誰でも入りやすい店舗づくり。ラーメン好きはもちろん、普段あまりラーメンを食べない人でも挑戦しやすい存在として、日本では定着しています。
また、海外展開にも積極的で、「日本のラーメン文化をそのまま持ち込む」スタイルが評価されてきました。今回のチューリッヒ出店も、その延長線上にあると言えそうです。
チューリッヒ店の場所・アクセス・店舗情報
町田商店チューリッヒ店は、公共交通機関でアクセスしやすいエリアに位置しています。トラムや徒歩で立ち寄れる立地は、在住者だけでなく観光客にとっても便利です。
周辺はオフィスや飲食店も多く、ランチタイムや夕方以降は人通りの多いエリア。日本食レストランとしては、比較的入りやすい場所にある印象を受けました。
支払い方法はスイスで一般的なカード決済に対応しており、現金を持ち歩かない人でも安心です。こうした点は、日本から来たばかりの方や旅行者にとっても嬉しいポイントです。
店内の雰囲気とスイスのお客さんの反応
店内に入ると、まず感じるのは「しっかり日本のラーメン店らしい」という雰囲気。カウンター席を中心に、無駄のないレイアウトで、回転の良さを意識した造りになっています。

内装は派手すぎず、かといって無機質でもなく、日本のチェーン店らしい安心感があります。初めて訪れる人でも、入りにくさは感じにくいでしょう。
印象的だったのは、来店しているお客さんの多様さ。土曜の13時過ぎには、行列が外にできるほど。寒い中待っているお客さんには、温かいお茶が用意されていました。
日本人だけでなく、現地のスイス人やアジア系以外の人の姿も多く見られ、「ラーメン=特別な日本食」ではなく、ひとつの外食選択肢として受け入れられている様子が感じられました。
実食レビュー|味は日本と同じ?正直な感想

今回食べたのは、辛味噌ラーメンです。チューリッヒ店のメニューの中でも、ひときわ存在感があり、日本人としては思わず選びたくなる一杯でした。
運ばれてきたラーメンは、赤みのあるスープが印象的で、見た目からもしっかり辛さを感じさせます。まずスープを一口飲んで感じたのは、家系らしいコクのあるベースに、味噌と辛味がバランスよく重なっているということ。単に辛いだけではなく、豚骨の旨みが土台にあるため、最後まで飲み進めやすい仕上がりです。
強いていうなら、スープが濃厚すぎる。ドロドロのスープラーメンからかけ離れた食生活だったので、私には少し濃厚すぎました。しかし、お店では、スープの濃さも調節もできるようなので、お湯を追加してもらうと濃厚さが緩和されて最後までスープも飲めそうな気がしました。
辛さは、日本の町田商店で食べる辛味噌ラーメンと比べると、やや控えめなのかな?その分、スイスの人にも受け入れられやすい、マイルドな印象を受けました。「日本と全く同じ辛さ」を期待すると物足りなさを感じるかもしれませんが、スイスで食べる一杯としては、十分に満足感があります。
麺は太めで、味噌と辛味のあるスープによく絡み、食べ応えも十分。チャーシューは脂が強すぎず、全体のバランスを崩さない存在でした。
カスタマイズはできる?スイス仕様の違い
日本の家系ラーメンといえば、味の濃さ・油の量・麺の硬さを選べるのが醍醐味です。チューリッヒ店でも、一部カスタマイズが可能で、日本人にとっては嬉しいポイント。
トッピングは、店内の一角に置いてあり、自分で撮りに行く仕様になっていました。ビネガーや胡椒などは、テーブルに置いてあり、自分好みに調節可能です。

ただし、すべてが日本と同じ自由度かというと、多少の違いは感じられます。ライスの扱いやトッピングの種類などは、今後の運営次第で変わっていく可能性もありそうです。
それでも、「スイスでここまで家系を再現している」という点では、高く評価できると感じました。
価格帯は高い?スイスの外食としてどう評価するか
気になるのが価格帯。正直に言うと、日本と比べれば高く感じます。ただし、これは町田商店に限らず、スイスの外食全般に言えること。
スイスの一般的なランチ価格と比較すると、「特別に高すぎる」という印象はありません。むしろ、日本の味をこのクオリティで食べられるのであれば、納得できる価格帯だと感じました。
頻繁に通うというよりは、「日本の味が恋しくなった時の選択肢」として、十分現実的です。
今回食べた、辛味噌ラーメンは26フラン、日本円で約5,130円(2026年1月時点)。
日本円でかんがると高いラーメンのように感じますが、現地では妥当な値段設定なのかなと感じます。
スイスで暮らす日本人におすすめできる?
結論から言うと、おすすめできます。
・スイス生活で日本食が恋しくなったとき
・がっつりしたラーメンを食べたい日
・海外在住の友人に「日本のラーメン」を紹介したいとき
こうしたシーンで、町田商店は頼れる存在になりそうです。子ども連れの場合は、混雑時間を避けるなどの工夫は必要ですが、一人ランチや友人との食事には使いやすいお店です。
まとめ|チューリッヒの日本食シーンにおける町田商店の存在
チューリッヒに町田商店がオープンしたことは、日本人にとって嬉しいニュースであると同時に、スイスの日本食シーンがさらに成熟してきた証でもあります。
「日本と全く同じ」を求めすぎると違いは見えてきますが、スイスで暮らしながら日本の家系ラーメンを思い出せる場所があること自体が、大きな価値です。
これからスイスでの生活が長くなる人、すでに長く住んでいる人、どちらにとっても、一度は訪れてみる価値のあるラーメン店だと感じました。
